立ち寄ったディスカウント酒屋の棚の隅に見つけたベネディクティン・リキュール。
懐かしくて一瓶買いました。久しく忘れていた味です。
ベネディクティン・リキュールはまだ日本でなじみのないお酒です。カクテルにごくたまに使われる程度です。ちょっと癖があるけれど、スウィート・シェリーが好きな人はきっとお気に入るでしょう。
ノルマンディーに行った折り、パリに戻る前に立ち寄ったFecanpという町で、このお酒を作っている修道院があることを知りました。教えてくれたのはタクシーの運転手さんです。広い広いお城のような修道院の中に製造工場があり、見学ができるようになっています。もちろん買うこともできます。待っていてくれた運転手さんは、「ベネディクティンはタルト・タタンを食べながら飲むとおいしいんだ。」と言っていました。こういうことにも一家言あるのが、さすがにフランスの男性です。
中世の頃の修道院は、大きな図書館を持った、情報の集積地であると同時に、シャトルーズをはじめとするお酒や薬品の生産の場でもありました。自給自足の考えと、当時は第一線だった知識が生み出した成果です。
日本でもいくつかの修道会では、修道士さんが蜂を飼って蜂蜜を採ったりしています。
こういうところを訪れると、まだ中世が生きているような気がします。
サイトの解説です。
1510年、フランス北西部ノルマンディ地方セーヌの河口に程近い、海沿いの街フェカンにあるベネディクト派の修道院で、僧侶ベルナルド・ヴィンチェリが、多種のハーブを調合したユニークな長寿の秘酒(エリクサー)を発明。その類稀なる味わいは修道層に愛飲され、修道院を訪れた、時の王フランソワ1世をも魅了したという。しかし、フランス革命により1791年に修道院は閉鎖、はるか16世紀から続く秘酒の製造も中断を余儀なくされた。その後、同地のワイン商アレクサンドル・ル・グランが古書に残ったこの秘酒の製法を発見し研究の末復元。1863年、商才に長けた彼はリキュールの起源にちなみベネディクティンの名で発売、フランスはもとより世界に再びこの秘酒の素晴らしさを説いたのである。現在、フランスを代表する薬草系リキュールとして、世界各国で飲料として、または製菓材料として親しまれている。
公式サイトはこちらです。フランスらしいセンスのよいページです。なぜか誕生日を入力しないと入れないようになっています。
http://www.benedictine.fr/indexgb.html



